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淫欲の果てに。人妻・怜香32歳の記録
第5章 青黒い部屋 淫蕩の血
ぐしゃぐしゃに湿ったパンティを、剥ぎ取られる。
休む間もなく、縄跡の浮かぶ両脚を軽く開かれ、熱く硬いものを当てがわれた。ぼやけた身体が、それが何かを認識する。

愛の言葉もなく、甘い抱擁もなく。
ぐっと一息に、奥まで押し進められる。身体が大きくのけ反り、今まで感じたことのない深い快楽に、身体中が満たされる。

「うああぁあっ…!!」
腰を掴まれ、硬くそそり立つものを何度かゆっくりと出し入れされる。
身体のポイントすべてを知り尽くしているかのように、すべての動きが、感度の高い場所を刺激する。

ただ与えられたものを受け入れるしかない、雌の身体。
今行われているこの行為には、好き、愛してるなどといった情動は、一切ない。
それなのに、なぜこんなに気持ちいいのだろう。なぜ私は、狂いそうなほどの欲情を感じているのだろう。

冬木様。

私を犯す男性の名を呼ぶ。
遥か高みから私を見下ろし、すべて知りつくしているかのように、私の身体を掌の上で転がす。まるで神だった。
もしかしたら私は、男性に弄ばれるため冬木様に造られた雌の生物で、遺伝子の設計図通りに埋め込まれた快楽のポイントを刺激され、悦んでいるだけなのかもしれない。これまでの人生が、泡のように儚く遠のいていくような感覚になる。

こんなに近くで交わっているのに、目の前の男性は、まったく手の届かないところにいる。
抱きしめてもらおうと、手を伸ばすことなどできるはずもなく、ただ横たわって男性のペニスを与えられ、悦楽を感じ続ける。
両手を押さえつけられ、さらに深くまで進入される。

「あぁ…いや…いや…あぁあ…」

とめどなく襲い掛かってくる波が、こわくて。快楽の声を押し殺しながら、嫌、と懇願するのが精一杯だった。
性器をペニスでかき乱され、ズポッズポッという水音を発している。熱く硬いもので何度も突かれるほど、自分の性器から粘った液体が滲み出る。
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