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淫欲の果てに。人妻・怜香32歳の記録
第7章 内側からの崩壊
発情した雌の快楽汁で蕩けた性器に、男性のペニスをあてがわれ、ずぶずぶと挿入される。

「ああっっ…!!」
硬く脈打つペニスを挿入されると、頭の中が悦びで一杯になる。
ゆっくりとペニスを出し入れされ、甘い愛情のようなものを与えられていると一瞬思い込んでしまったが、それはたぶん錯覚だ。冬木様の行為に、私への愛情やぬくもりといったものは一切ない。

まるで感情の読み取れない、無機質な表情で私を犯す、冬木様を見上げる。
絶対的存在の男性に身体を蹂躙されている状況を認識し、また性器が熱くなる。

それなのに、身体は抵抗するように、逃げようともがく。
次々と襲いかかる快楽の波があまりにも大きくて、未知の恐怖に怖気づいたのか。それとも、夫がいるのにこんなことをしていてはいけないという良識がよぎったのか。

「いやっ…!いやぁ…」
「声は、出すな。」

私の口を塞ぐ冬木様の右手が、今度は首を押さえつけ、圧迫する。

「んぐ…っんんん…っ」
ぼーっとしていく頭が感じていたのは、気持ちいい、嬉しいという感情だった。
苦痛と快楽。生と死の狭間で転がされる運命に感情がぐらぐらと揺さぶられ、ぴんと張られた糸のように空気が張り詰めている。

苦しさすらも快楽に変わることを、初めて知った。全身の痛覚が、快楽を感じる器官に変化したように思え、身体が打ち震える。首を押さえつける冬木様の指先がとても冷たいのに、あたたかい熱を感じる。
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