この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
淫欲の果てに。人妻・怜香32歳の記録
第9章 閑古鳥の闇
「いらっしゃいませ。…あっ、梨美さんですよね、お久しぶりです。」
前回と同じく、皆瀬くんがカウンターに立っていた。1度来ただけなのに名前を覚えていてもらえたのは、純粋に嬉しい。
フランフランという1度聞いたら忘れない名前のお酒を頼んで、飲む。さっきまで疲れで身体中のあちこちが痛かったことなどすっかり忘れて、痛みはどこかへ消え去り、体が軽くなって笑みが溢れる。
お酒の力は偉大だ。アルコールが体に巡ると、昼間の自分などどこかへ消えて、夢のような楽しい気分に浸れる。まぁ、いつも必ずそうとは限らないけど。
「ここのドライフルーツ、やっぱり美味しい。ドライフルーツに大した差はないものと思ってたけど、これは全然違うね。」
「いつもオーナーが仕入れてくるんですよ。チーズにもけっこう合いますよ。」
そう言われて出されたチェダーチーズとドライフルーツを、一緒に口へ運んでみる。フルーツの甘さとチーズの尖った塩気が交互に口内を満たし、どんどん手が進む。
前回と同じく、皆瀬くんがカウンターに立っていた。1度来ただけなのに名前を覚えていてもらえたのは、純粋に嬉しい。
フランフランという1度聞いたら忘れない名前のお酒を頼んで、飲む。さっきまで疲れで身体中のあちこちが痛かったことなどすっかり忘れて、痛みはどこかへ消え去り、体が軽くなって笑みが溢れる。
お酒の力は偉大だ。アルコールが体に巡ると、昼間の自分などどこかへ消えて、夢のような楽しい気分に浸れる。まぁ、いつも必ずそうとは限らないけど。
「ここのドライフルーツ、やっぱり美味しい。ドライフルーツに大した差はないものと思ってたけど、これは全然違うね。」
「いつもオーナーが仕入れてくるんですよ。チーズにもけっこう合いますよ。」
そう言われて出されたチェダーチーズとドライフルーツを、一緒に口へ運んでみる。フルーツの甘さとチーズの尖った塩気が交互に口内を満たし、どんどん手が進む。