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淫欲の果てに。人妻・怜香32歳の記録
第11章 堕落への恐怖
「ああぁ……あぁ…」

最も敏感な部分に、凶器が当たる感触。
今まで感じたことのない身の危険に手足を動かすも、冬木様が留めたベルトの金具は、きつく閉じたままびくともしない。
ただされるがまま、弄ばれるまま、カミソリの刃が恥部を走る。

恥辱の時間が終わると、さらなる大きな屈辱が待っていた。
両脚を開かれているため、丸裸になった外性器の内部が、まざまざとさらされる。
人間の尊厳などとっくに奪われた、屈辱の行為。自分が人であるという意識が徐々に削ぎ落とされ、女…雌という生き物の性のみが、剥き出しにされる。 すべての行為は、冬木様の下でおこなわれる。

「怜香、想像以上だ。今、怜香は、この世で一番美しい。」

括り付けられ、最も恥辱的な姿を、男性の前にさらす。
赤子のような羞恥のこの様を、美しいというのだろうか。

無毛になった恥部をひん剥かれ、勃起したクリトリスが露出する。雌の私に生えた、淫らな象徴。
こんな状況で性器を曝され、欲情してしまう、卑しい性。これが私の、卑しい身体なのだ。

黒い色をした棒状の器具をボウルから取り出すと、曝され続ける私の恥部へ、冬木様がそれを近づける。

「……っあっ!!」

丸く、カーブを描くようになめらかな形をした器具の先端を、指で拡げて露わにさせられた陰核の先にあてがわれる。恐怖で縮こまる上半身とは裏腹に、露出した陰核が熱を持ちはじめる。

器具のスイッチを冬木様が押すと、静かな振動音と共に器具全体が振動し、クリトリスが大きな性感を感じる。

「あぁぁっ!やぁっ…!!」

冷たく無機質な器具が、性器に熱を与える。
淫らな熱が下半身全体に広がりかけたとき、突然、恥部から器具を離されてしまう。
張ち切れんばかりに熱くなった陰核だけが、その場に取り残される。

「ひっ……っ!」

その淫らな余韻に耐え切れず、下半身がビクビクと痙攣しようとする。しかし、きつく締まったベルトが、快楽の余韻にわななく四肢を、しっかりと押さえつける。
どうにもならない欲情が、下半身を蝕んでいく。

冬木様。私を見下ろす、絶対的な存在。
どこか現実離れしたその佇まいが、私をおかしくさせる。
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