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第23章 【卒業】

様子だったので…あの秘書の方は社長を訪ねて来た相手には例え自分みたいな子供にもちゃんと対応してくれた…自分は仕事をすらなら秘書の方と仕事がしたいと思うので」

拓哉「クスクス…残念…確かに優秀だよ。でも違う…俺はエレベーターに乗る前にフロアの掃除をしていた人だと答える。お前にもちゃんと頭を下げて居た。気づいて居ないみたいだったけどな…この会社に入って来て何も知らないはずの掃除してる人だ…そんな人が俺達を見たら普通はそのまま掃除してる…けどあの人は自分に気がついた人にはキチンと頭を下げていた。あのフロアでそれをしたのはあの掃除の人だけ…そしてフロアからエレベーターの中…廊下、窓など見てもここは清潔感が溢れている…それはあの人達がちゃんと給料以上にプロとしての仕事をして居る証拠だ。秘書は優秀で当たり前！社長はお飾りで大体は優秀な秘書の操り人形と一緒…まぁたまにどっちもボンクラの会社をいっぱい見たけどな…いつも見ていて思わなかったのか？あそこもいつも綺麗だったろう？見た事があるか？無い筈だ…それくらい優秀なんだよ…汚い社屋に来ていい仕事なんか出来る訳がない…あの人が担当したフロアは他の人とは違う…それくらい優秀だと思うぜ？」

仁「すいません…気がつきませんでした…」

拓哉「クスクス…まぁ名前だけは超一流企業って聞けば緊張もするしその名前に騙される…当然力もあるしな…問題は会社の名前じゃない…自分が接していく相手だ…契約になってのこのこ出て来る上役なんていたらすぐに帰っていい…俺の所に来い叩き潰してやる！ってくらいに会社の名前で判断はするな大抵は見掛け倒し…優秀なのは勉強だけって奴が多い…面接も今も昔も杜撰なまま改革もしない…ここがいい例だ…因みにこの社長は静のお兄さんだ…」

仁「えっ！」

拓哉「クスクス…やっぱり知らなかったか…まぁ隠してるからな…だからと言って静に対する態度を変えたりするなよ？こことは全く関係ないからな…」

仁「はい…」

拓哉「すいませんね…忙しいのに…それで海外の方は持ち直した？」

社長「大丈夫です…いや…中々…五割以上は中々…」

拓哉「確か…タンカーも何隻が持ってたはずだけど…今は？」