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ヒミツクラブ
第24章 その後…
仁「…ヒク…ヒック…おっ俺…」

誠「言葉は良い…ゆっくり頭で思い返して見ろ…」

数分後…仁の目が少しまともになって来た。

拓哉も誠も何も言わずにそれを見て拓哉が隣り座って仁の肩を抱いて耳元で…

拓哉「良く我慢した…俺の言葉を忘れてなかったな!あとは俺に任せろ…もうお前の目に入る場所に奴は居ない…」

仁は何度も頷きまた泣く…

1時間近く経ってようやくポツポツと話を始めた…本来なら知らずに済んだ内容…一年の選抜で自身だけそれが見抜けず…躍起になって何か間違えていると言う思いの中知った事実に感情を抑えることが難しいくらいになって来た…卑怯だとは思うが目を反らして過ごしていた事…達也にそれを悟られてここに行って来いと言われたと…

拓哉「フッ…なんだ…思ったよりお前精神面が強かったな…それなら大丈夫…あとは…そうだな…思いっきり暴れてスカッとしてからだな…」

仁はえっ?と言う顔を拓哉に向けたらニヤッと少し前まで見た…あのはちゃめちゃな事を言われる時の顔…

脇に手を入れられて反対側を誠が…そして抱えて連れて行かれる…

仁「えっ?あっ!歩きます!自分で!わぁ〜」

スッと両脇から手を離されて前のめりになって壁に手をつく…

拓哉「ぷッ何やったんだ?お前?やっぱり歩けないのか?クスクス」

誠「抱っこしてやるぞ?クスクス」

仁は慌てて体勢を直し後ろで笑う2人に…

仁「だっ大丈夫です!いきなり離されて焦ったんですよ!」

と普段の声で2人に抗議する…

拓哉「ならしっかり歩け!行くぞ…」

2人に付いてエレベーターに乗りエントランスに降りてタクシーが来る間少しづつ平静を取り戻し…タクシーに乗って拓哉が空港に向かうよう言った…

仁「あの…何処に…」

拓哉「クスクス…ヒ・ミ・ツ!」

誠「クスクス…もう大人しく付いて来い…」

そう言う誠さんの顔を見るとやっぱりニヤニヤして居る…

空港に着くと国際線ターミナルに…

仁「えっ…か、海外?俺パスポート持ってませんよ?」

拓哉「大丈夫だ…ちゃんとここにある!」

そう言って渡された物を確認したらホントに自分のパスポートだった…引き摺られて飛行機にファーストクラスに乗って…
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