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ヒミツクラブ
第4章 後輩指導【女】
「いや、だから…誠さん名義で口座開いてそれを増やしてたんで…誠さんが必要だったお金だってそこから出てて…必要になりそうな額に到達したんで…申告して税金払ってありますし…誰かに渡すと贈与税かかりますよ?」

「……いったい幾らになってんだ?」

「えっと!申告前で3千万…申告して2千5百万切るくらいですかね?」

「嘘だろう?」

「ホントですって!」

「……他には?」

誠はヤケクソでそう聞いた…拓哉はニヤリと笑って

「美香さん夢の国の大ファンだそうですね?」

「ホント良く調べさせたな…それのチケットか?」

「ご名答!卒業旅行2人でここに行くんですよね?中のホテルに泊まりたいと…予約で取れなかったんですよね?」

「ああ!空いてたのバカ高い部屋…」

「そこ取りました!他の所キャンセルして下さいね?」

「……まだあるのか?洗いざらい話せよ?」

「まだ入ります?何でもしますよ?」

「……いらん!」

「……そんなに怒んないでくださいよ!感謝してます…もう少し付き合って下さいよ?」

「……知らん!」

「……チケット…海外の方に変えましょうか?」

「アホ!んなことするな!別に俺は何もして無い…ただこのクラブの次を指名しただけだ…」

「そうですか…でもまだ少しあるんで山盛り迷惑かけさせて頂きますのでよろしくお願いします!」

頭を下げた…その頭にゲンコツとクシャクシャと髪の毛を掻き回して…

「イテ!……」

「サンキュ!」

頭を上げた拓哉に笑ってそう言う…

「じゃあ俺は果奈がそろそろ来るんで…」

「ああ!次の顧問の件どうするんだ?」

「…モチロン引き込みますよ?幾ら上層部の関係者の娘でもね?」

「上…知ってるのか?」

「報告はしますけど…一年2人には荷が重いかもしれませんが…やらせます…2人がかりで…」

「もうバレてると思うぞ?」

「そうですね…でもここに踏み込めば俺の管轄でしょ?既に策は講じました…その関係者って方に…」

「!!!?」

凄く冷酷な顔を覗かせた拓哉にゾッとする…自分達が作った物に逆らうなら始めから作るなと言いたいのか…

「日本とヨーロッパに相当な影響力がある方だったはずだが?」

「色々教えて貰ったんで後は任せてください!他に危害は加えさせませんから…それじゃ…行きます!」

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