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第9章 糸山 香織【3年】3P［マゾ育成]

達也にはワザと内示を出した…これで浮かれずに残りを過ごせるか…異物を混入した今…俺の粗探しを必死になっているらしい…無駄な事を…耄碌親父達の考えそうな事だ…海外勢はみんな若く理解があるが日本勢の体質が最悪だ…誠は逆らうなと言われたが既に半分以上はこちらに付けた…残るのは老害と言って良いクソだった…あと2割をこちらに…

自分に関わる人間を減らして関係性を消して行くように持って行き…晶は多分気がついているが今のところ味方と判断した…裏切られても痛手はあまり無い…

クラブの方は多少留守にしても今は大丈夫だと…思う…セックスはもちろん必要だったが高度な駆け引きはもっと面白い…拓哉自身は既に何をされてもいい資産形成が終わっていて寝てても生活に困ることは無い…無理に社会に出て行く必要も無かった…

15分ほど思考に耽って立ち上がってモニター室に入って上層部との通話回線を開いた…

「お疲れ様です！先月の報告はそちらに届いたと思います！今月分は現在候補2人が共同で作成したものを提出する予定です。達也に本日内示の形でリーダーになる事を言い渡しました！決定後に問題を起こすと面倒になりかねません！」

「……わかった…理事長に釘を刺したようだが？」

「はい！方々からの寄付は個人の私服を肥やす為の物ではないと…それとも其方の意向があって許していたんでしょうか？長く理事長を務め怠慢が見られると思いそうしましたが？」

「ふふふ…いや！良いよ！それで！教員の質についても見事な判断だ…神谷からの情報で大学のクラブ履修を予想して既に大半を片手間にできるのかな？どうかな？アメリカの大学に行く気は無いかな？」

「……アメリカですか？」

「ああ！向こうからも是非と言う声が多数来ている…ヨーロッパ諸国は言うに及ばず…君には日本は狭いような気がしてね？」

「ありがとうございます！ですが神谷先輩の居る大学に進学する予定です…卒業後にアメリカ、ヨーロッパを2年づつ回ろうと思ってます…私のことは後にして宜しいでしょうか？」

「…構わないが…何か？」

「少し前に申し出のあった異常者育成を昨日から開始しました…女性1名を行動その他考え得る全てを使いプロファイリングも行い決定して現在もクラブで…」

「ほう！で？」

「はい！その女性ですが…糸山香織です！」

「！！なっ！」