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君がため(教師と教育実習生)《長編》
第10章 しのちゃんの受難(六)

 ブラウスのボタンを三つほど外しながら、里見くんが懇願してくる。

 つけたい。つけさせてください。

 見えないところにならつけてもいいと許可をしたのは私だ。約束を違えるわけにはいかない。

「……見えないところなら」

 四つ目のボタンが外されて、キャミソールをぐっと指で引き下げられて。里見くんが選んだのは。

「っあ、ちょっと、そこはっ」

 びくりと体が震える。
 里見くんはいきなり、谷間からだいぶ離れた、ブラのカップ上辺のところに唇を寄せたのだ。
 ハーフカップのブラの上辺は、胸の頂きに非常に近い。

 そこは、駄目――。

 胸にチリっと鋭い痛みが走る。唇が何度も痛みを生む。
 いくつキスマークをつける気なのか、里見くんが顔を離す気配はない。

「……っは、え!?」

 いきなりブラをキャミソールと同じように引き下げられて、胸の先端が外気にさらされる。

 いや、駄目だから! 駄目だから!

「かわいい」
「っあ!」

 舌でいきなり舐められた。
 酷い。
 ころころと先端部分を舌で舐め回しながら、里見くんは口を大きく開けて、肌に吸い付く。
 強い快感に思わずぎゅうと目を閉じる。

「や、だめ、さと……あっ」
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