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君がため(教師と教育実習生)《長編》
第10章 しのちゃんの受難(六)

「……顔へのキスは許可します」
口元を綻ばせて、里見くんが顔を寄せてくる。
熱くなってしまった唇をなだめるようにキスをして、胸をやわやわと揉んでいる指をつねる。
「……痛い」
「我慢してください」
胸から指が離れたことを確認して、よいしょとブラを直す。
ブラウスのボタンを留めながら、里見くんの舌を受け入れる。
口蓋をたどり、舌の奥のほうまで舐められると、ちょっと苦しい。
「ん、ふ」
「気持ち良かったですか?」
尋ねられると恥ずかしい。認めるのはだいぶ恥ずかしい。
こくりと頷くと、里見くんはホッとしたかのように、満足そうに笑う。
「続きは土曜日に」
「……はい」
「嫌だ駄目だと言われても最後までしますよ?」
「……はい」
里見くんは優しく唇を重ねたあとで、そっと呟いた。
「楽しみです」
その声がとても色っぽいものだから、恥も外聞もなく「今すぐ抱いて」と言いたい気持ちをぐっと飲み込んで、笑う。
「私も、楽しみです」
さて、里見くんをトイレに誘導しますか、ね。

