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君がため(教師と教育実習生)《長編》
第10章 しのちゃんの受難(六)

「そう、すけぇ」
「うん?」
「さわって?」
だから、真っ赤になりながらおねだりをするしかない。のに、宗介は意地悪だ。
「どこを触って欲しい? どんなふうに触って欲しい?」
「や、言えな……っ」
「十四回目。言えないの? 困ったな。ずっと触ってあげられないよ」
ショーツの染みは見えているはずなのに。宗介だって辛いはずなのに。
飄々とした表情で私を翻弄する。
「宗介ぇ」
「どこ触って欲しい?」
「……胸」
宗介はキャミソールの上から胸を揉みしだく。上手に先端を避けて。
違う。そうじゃないの。触って欲しいのは、違うの。そこじゃないの。
「そう、す……おねが……あっ、ん」
指が先端を掠める。触るか触らないかのギリギリなところを動く指がもどかしい。
「おねが、も、だめ……っ、あ」
「十五回目。とろけ切っちゃって、おねだりまでして、小夜は本当にかわいいね。仕方ないから、あげるよ。その代わり――」
指が肌の上を這う。じわじわと上がってくる感触に、下腹部が疼いて仕方ない。
「――十五回、イッたあとで、俺のをあげる」

