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君がため(教師と教育実習生)《長編》
第10章 しのちゃんの受難(六)

「あああっ!!」

 その瞬間を、一時間半以上待っていた。待たされていた。
 ぐすぐずに濡れて、ドロドロにとろけている膣壁が、宗介の熱棒を迎え入れて歓喜する。
 久しぶりのセックスなのに、解されすぎていて痛みなど全くない。心地よい熱と圧迫感が私の官能を刺激する。

「小夜、締めないで」
「そ、すけ……あ、あぁ」

 ゆっくり、ゆっくりと肉棒が挿入ってくる。痛くないか心配そうに私を見下ろして、宗介は中を確認するかのように少しずつ腰を進めてくる。

「ああっ!」

 私の一番奥に宗介の先端が当たる。その瞬間に、一際大きな声が漏れ出てしまい、口を塞ぎたくなった。
 けれど、それは駄目だと言われていたことを思い出して、必死で声を我慢する。

「……ぜんぶ挿入ったよ」

 宗介がうっとりとした表情で私にキスを落としてくる。
 前屈みになったせいか少し角度が変わって、圧迫感が増す。そして、そのままぐりぐりと私の最奥を擦る。

「あっ、んんっ」

 宗介の首の後ろに腕を伸ばして、ぎゅうと抱きしめる。
 密着する素肌が気持ちいい。熱い体温が心地よい。

 宗介の腰が少しずつ動く。ゆっくりとした優しい律動。
 舌が絡み、どちらのものかわからない唾液が溢れる。ごくんと嚥下して、まだ口内を蹂躙している宗介の舌に舌を絡める。
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