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君がため(教師と教育実習生)《長編》
第10章 しのちゃんの受難(六)

「ああぁぁぁっ!」

 強すぎる刺激に、宗介の首の後ろに回されていた腕が解けて両手がだらしなくベッドに落ちてくる。
 肉芽を捏ね、乳首に絶えず刺激を送り、耳を唾液まみれにして、「気持ちいい」と宗介は私の中に熱を埋め込む。何度も。何度も。

「小夜ッ」

 宗介が私を求める。甘い響きに酔わされるみたい。頭がふわふわとしている。

 ……気持ちいい。

 認めてしまえば簡単なこと。宗介とのセックスは、気持ちいい。今までのどんなものよりもずっと、気持ちいい。

 私、こんなに想われている。
 それを実感できるのは、なんて幸せな――。

「っあ! だめ、っく……」
「いいよ、おいで」

 甘い声が脳内を侵食する。
 頭の中を宗介でいっぱいにして。膣内を宗介でぜんぶ満たして。全身で宗介を感じさせて。

 高みへと連れてって。

「そ、すけ……あ、っ――!!」

 ぎゅうと宗介の体が密着する。その瞬間に、体は昇りつめ、甘くて強い収縮が落ちてくる。
 私を絶頂へと導きながら、宗介は私の体の震えに合わせて、注挿を調節する。
 私の膣壁の動きをしっかりと覚えるかのように、私がイッている間は動かさない。

「……小夜、かわいい」

 短く呼吸を繰り返す私を見下ろして、その頬にキスをして。ぐったりとしている私から少し体を起こして、宗介はじぃっと私を見つめる。その目に宿る欲情の光に、私はすぐに気づく。
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