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君がため(教師と教育実習生)《長編》
第10章 しのちゃんの受難(六)

 宗介はただひたすらに「私を気持ち良くさせよう」と私の体を優しく愛撫し、何度も頂きへ連れていってくれた。
 愛されていると全身で実感できる、深い深いセックスは初めてだ。
 ならば、同じように応えたい。
 宗介に対して愛があるかはわからないけれど、気持ち良くさせることはできる。体を使えば。

「っふ……」

 宗介はあまり喘がない。声を我慢しながら、快感に耐えている。
 だから、余計に喘がせたくて仕方がない。

「ここ、気持ちいいね?」
「っあ」

 裏筋にペロリと舌を這わせると、宗介の腰が揺れる。
 亀頭周辺は弱いみたいだ。鈴口も裏筋も、すぐ腰を引かれてしまう。
 イッたばかりだから敏感なのだろうとは思うけれど、宗介の様子を見ながら気持ちのいいポイントを探していく。

 指で肉棒の根元を押さえ、親指だけは体液の通り道の筋に沿わせて上下に扱(しご)く。
 鈴口から白濁液の残滓(ざんし)が顔を出すので、それに舌を這わせて舐め取る。少し苦い。

 何度か扱き、残滓が出てこなくなったところで、口を大きく開けて亀頭をかぷりと咥える。

「んっ……」

 歯を当てないように気をつけて、口の中へ宗介の熱杭を迎え入れる。唾液を多めに出して、吸い上げる。

「あ、小夜……っ」

 顔を赤くしながら私を見下ろしてくる宗介が何とも色っぽい。さっきまでの彼とは違う。んー、かわいい。
 さっきまでの私も宗介には同じように映っていたのだろうか。
 だとすると、嬉しい。
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