この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
君がため(教師と教育実習生)《長編》
第3章 しのちゃんの受難(二)

「直接担当を持ったことはないけど、受験生のときによく準備室に勉強しに来ていた生徒だよ。勉強熱心で、真面目で、人のことをよく見ている子かな」
「それは、小夜を見ていたんじゃないの?」
「……里見くん、なんて?」

 梓は笑う。にこやかに。

「高校時代から、クマ先生の後任になれるよう手を尽くしてきて、実際、クマ先生からの推薦も得ていること。教育実習以降も、クマ先生の手伝いをすることを約束していること。あとは、バイト先の塾で、難関大学に送り出した生徒の人数。その確率を我が学園に当てはめたときのシミュレーション結果。――まぁ、上手なプレゼンだったわよ。私が心動かされたんだもの」

 梓は学園の経営者だ。数字として出される資料には、確かに心が動かされるだろう。私も就職活動のときに使った手段だ。自分を数値化してアピールすることは、とても大事なのだ。

「でも、一番興味を引かれたのは、そんな彼の、教師になろうとした動機」
「へえ」
「篠宮小夜を手に入れたい」
/321ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ