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君がため(教師と教育実習生)《長編》
第3章 しのちゃんの受難(二)

 くぐもった声しか聞こえなかったけれど、里見くんの声が笑っている。

 これは、もしかしなくても、貞操の危機!?

 手のひらに熱くてぬるっとした感触。「ひあ!」と驚いて手を引っ込めようとすると、舌を出した里見くんがニヤニヤ笑っている。

 な、なな、舐めた! 舐めたのね!?

 里見くんは私の手をつかみ、さらに手首へ唇を落とした。舌は這わない。柔らかく熱い唇に、手首の薄い肌がぴくりと反応する。

「油断大敵ですよ、小夜先生。俺はしつこいですからね。頑張ってください。ちなみに、手のひらへのキスは『懇願』で、手首へのキスは――」

 ようやく私を解放して、里見くんは笑った。

「『欲望』という意味があります」

 あなたが欲しい――。

 彼の、燃えるような熱い気持ちにどう答えればいいのか、私にはわからない。

 わからないのだ。
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