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誰よりも君を愛する
第24章 束縛

工務店の男達は6人で早速工事を始めた。
忙しそうに庭を行ったり来たりするので亜矢子はレースのカーテンを引いた。
10時の一服休みには庭先で腰を下ろしタバコを吹かす男達に冷たい麦茶とお茶菓子を出した。
『すみませんねぇ奥さん(笑)』
無骨そうな男達は意外に礼儀正しく、よく笑い愛想も良かった。
亜矢子が植えた花も誉めてくれた。
その時渡り廊下の窓が開き良雄が顔を出した。
良雄は工務店の男達に挨拶をして工事の工程を話し始めたので亜矢子はベランダから家の中に入った‥
その後を追うように廊下を渡って良雄がリビングにやってきた。
『お茶を出すように頼んだけど男達といつまでも話しなんかして‥はしたないじゃないか!』
『話すって言ったって‥ほんの二言三言ですけど‥』
『じゃあ、証拠見せて?』
『証拠?』
『パンティ脱いでそこで広げて見せてごらんよ』
一服を終えた男達がまた庭先を歩き始めた。ベランダは網戸にレースのカーテンを引いただけだ。そんなリビングのテーブルの上でまた四つん這いになるなんて‥亜矢子は戸惑った。
『わかりました‥じゃあ、寝室で‥』
『亜矢子、僕はまだ診察中なんだ、時間がないから早くしてよ』
亜矢子は仕方なくパンティを脱いでテーブルに乗って自らの手で広げて見せた。
『うん、お守りは付いてるね‥少し濡れてるけど‥女性器としての許容範囲内だね、えらいね亜矢子(笑)』
そうしながらも庭先を歩く男達の話し声や足音にドキドキが止まらなかった。風が吹いてカーテンが捲れないか気が気でなかった。
『じゃあ、僕は行くよ‥ほら、邪魔になるからグラスかたずけてこなきゃ』
亜矢子はグラスを下げてくるとベランダの硝子戸を閉めてカーテンを引いた。

