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誰よりも君を愛する
第34章 嫉妬②
『お兄ちゃんは亜矢子ちゃんのオシッコの穴見たの?』
亜矢子はコクンと一度頷いた‥
『‥‥検査だから‥オシッコの穴‥』
(あの野郎っ)
亜矢子が三年生なら和也は中学一年生だ‥
完璧に性的虐待だ。
良雄の頭の中は和也を抹殺する方法を考えていた。
『お兄ちゃんは亜矢子ちゃんのオシッコの穴触った?』
亜矢子は少し考えてから答えた‥
『開いて見ただけ‥お兄ちゃんは開いて‥‥オシッコの穴触ったらだめなの‥見るだけ‥』
(触ってるじゃねーか!)
良雄は和也を抹殺すると決定した。
『お兄ちゃんが亜矢子ちゃんにした事は酷いことだよ。間違ってる。悪い事だよ』
『‥‥悪い‥‥お兄ちゃん‥優しいよ‥』
『お兄ちゃんはいやらしい事をしたんだ‥お兄ちゃんは悪い人間だよ‥嫌いになろう』
亜矢子は可愛がってくれた優しい和也の記憶を消そうとする良雄の言葉に抵抗する
『お兄ちゃん‥優しいの‥』
『お兄ちゃんは悪い人間だよ‥悪い人間は嫌いにならなきゃ‥』
『お兄ちゃん‥悪い人間‥お兄ちゃんは悪い人間‥悪い人間‥きらい‥お兄ちゃん‥きらい‥』
亜矢子の幼い記憶と深層心理に浸透する良雄の言葉
『亜矢子ちゃんは良い子だから結婚したらきっと旦那様に可愛がってもらえるよ‥。安心してね‥』
亜矢子は穏やかに微笑んでポロリと涙をこぼした‥
『パ‥パ‥』
亜矢子の過去を聞いた良雄は緩やかに亜矢子を覚醒させていき、目を覚ました亜矢子に優しく微笑んでキスをした。
『旦那様ぁ‥?』
『お風呂に入ろう‥毒抜きはその後だよ‥』
『はい‥』
お湯が溜まると良雄は亜矢子を後ろから抱きしめて浸かった‥