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誰よりも君を愛する
第36章 愛憎
翌日、リビングのソファーで寝ていた良雄はインターホンの音で目を覚ました。
時計は間もなく11時を迎えるところ‥
(あ、亜矢子‥)
モニターを見ると良雄の父親が立っていた‥
『亜矢子さんにケーキを届けに来たんだが‥』
良雄はすぐに亜矢子を見に行きたかったが‥二日酔いで言い訳が直ぐに思いつかない‥
『なんだ二日酔いか?亜矢子さんは?』
『ちょっと出てる‥』
『増築した部屋ってゆうのは?』
『え、ああ、後で案内するから‥』
その増築された寝室で亜矢子は下半身に痺れを感じながらも繰り返される絶頂で疲れ果てていた。
疲れては眠り、寝てはローターとバイブで強制的に揺り起こされてを繰り返していた‥朝方には涙も枯れ果てていた‥
インターホンの音は亜矢子の耳にもハッキリ聞こえた。
口に詰め込まれたパンツは亜矢子の唾液がぐっしょりと染み込み顔を振るとその重みで口からボトリと床に落ちた‥
リビングでは良雄が落ち着かない様子でキッチンでお茶を用意していた‥
その時リビングから庭の亜矢子の植えた花を見ていた義父の耳に亜矢子の声が聞こえた‥
『‥んなさまーだん‥さまー』
良雄は気づいていない‥義父は声を辿り、渡り廊下に行き増築されたらしい部屋の扉を開けてみた‥
『あ、旦那様、ごめんなさい‥ごめんなさい‥旦那様あ~』
亜矢子は良雄が来てくれたと思っていた。
『あ、亜矢子さん、何故‥なんてことを!!』
『ぇ‥お義父さん‥?いや~っ見ないでぇ‥触らないでぇ‥いや~っ』
義父は亜矢子の姿を見て愕然としたと同時に良雄に怒りが湧いた‥
どこから手をつけて良いのか戸惑ったがとにかく付けられている機械類を外した。
『す、すまない、亜矢子さん、良雄がすまない‥』
『お義父さん、取らないで、お願いします、帰って‥触らないでぇ‥私に触って良いのは旦那様だけなの‥お願い‥します、』
『亜矢子!父さん‥』
亜矢子の声を聞いて良雄が慌てて駆け込んできた‥
『良雄っお前って奴はーっ!!』
‥ガツンっ
『ぇ?ぇ‥旦那様ぁ?や、お義父さん‥?止めてぇ~』
アイマスクを付けた亜矢子は義父が良雄を殴る音で大声をあげた‥
義父はリビングで待つとだけ告げて出て行った。