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誰よりも君を愛する
第40章 魅惑のエステ

『‥ちゃん、亜矢ちゃん、寝ちゃった?』

肩からバスローブを羽織った美波が立ち上がり亜矢子を見下ろしていた‥

『‥ぇ、あ?あぁ、ごめんなさい、眠っちゃいました‥』

『フフフ‥気持ち良かったのね、でも本番はこれからよ。何もかも忘れてただお任せしていればいいわ‥』

美波は亜矢子に再度念押しするようにそう言うとベットに白いバスタオルを敷いて待っている林の元へ行ってしまった‥

『亜矢子さん、バスローブをどうぞ』

担当の有弥はバスローブを羽織りやすいように広げて、更には亜矢子が恥ずかしくないよう俯いて持っていてくれた。

『すみません‥』

亜矢子もバスローブを肩から羽織ると有弥についてベットに行った‥

『羽織ったままうつ伏せに寝て下さい。両手は枕の横に起きましょう』

言われた通りにうつ伏せになり顔を隣の美波の方へ向けると美波もこちらを見ていて目が合ってしまった。

『亜矢ちゃん、私はずっと隣にいるから安心してね、じゃあまた後でね~』

美波がそう言うと林が2人の間にカーテンを引いた。

『亜矢子さん、フットマッサージはいかがでしたか?』

有弥が何かを準備しながら亜矢子に話しかけてきた。

『これからオイルで全身マッサージをやって行きますね。夢心地で寝てしまう方もいます、亜矢子さんもリラックスしてご自由にどうぞ。』
『はい、わかりました‥お願いします‥』

『これはホットアイマスクです‥目の疲労回復に使います。それからヘッドフォンをして頂きます。女性が心地良いとされる周波の音楽が微かに聞こえてどんどんリラックスしてきます。美波さんも着けてますので、万が一亜矢子さんが大きなイビキや寝言を仰っても聞こえませんので安心して下さいね‥』

『イビキかいてたらすぐにでも叩き起こして下さいっ』

『ハハハ、失礼しました。ジョーダンです。それから時々態勢の入れ替えのために僕から指示する声も聞こえますのでその時はお願い致します。では始めましょう』

温かいアイマスクと静かな音楽が聞こえるヘッドフォンを着けても亜矢子はまだ緊張していた。

早速、有弥の声が聞こえた‥

「まずお背中から‥オイルを垂らしますね‥」
有弥はバスローブを取り去るとお尻に小さなタオルを掛けたようだった。

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