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誰よりも君を愛する
第8章 かばん②


ひどく悶え狂う亜矢子はとうとう泣き出してしまった‥

良雄は手を離し亜矢子の頭を胸に抱き寄せ背中をよしよしとさすった。

『亜矢子‥ゴメンね、つらかったんだね‥』

『うん‥(泣)』

『ゴメンナサイ‥怖くなっちゃって‥頭がどうにかなりそうで‥』

『気持ち‥良かった?』

『‥はい(泣)気持ち‥イイのと苦しいのと‥オシッコを漏らしちゃいそうな‥めちゃくちゃな感じ‥』

亜矢子は自分でもどの様に表現して良いのかわからないでいた。

『脇の下舐められるのは嫌かい?』

『‥、‥匂いを嗅がれるのはイヤですぅ(恥)』

亜矢子は良雄の胸にイヤイヤをしながらおでこを擦り付けた。

『亜矢子の脇の下はイイ匂いだったよ‥ちょっと休もう、暴れたから疲れたろ?』

良雄はフルーツ皿からイチゴを摘んで亜矢子の口に入れてやった。

『んーっ美味しいです‥』


匂いを嗅がれるのは嫌だけど舐められるのは嫌じゃない‥。

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