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獣戦記 §ju-senki§
第2章 レキザン


途中、湖で休憩したりを繰り返し
レキザンに着いたのは日も暮れかけている夕方だった。


城下町に入ると、そこは多くの獣人たちで溢れ
活気のある街だった。
ムツキの住んでいた里ではこの位の時間になると、半獣狩りを恐れて外を出歩くことが無くなるが、ここではそんな様子は全く見られない。

店が並ぶ通りを抜ける途中、見たことの無いものに目をキラキラと輝かせる姿は、年相応に可愛らしかった。

そして暫く進むと、目の前に現れるのは和と中を足したような大きな城、大きな城門。


「開門せよー!!姫王子殿のお着きだー!!」



重い音を立てて大きな門が開く。
ムツキは意を決したように口を真一文字に引き結んだ。







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