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Oshizuki Building Side Story
第7章 Turning point of love!
「――で、とりあえずは真下さんが意識しすぎない、リラックスした環境にならないと、結城さんが告白出来ないから、その直前までを俺達が面倒みようという話になって。……あさっての土曜日、結城さんと真下さんだけではなく、渉さんと沙紀さんも誘って、陽菜も海に行かないか? 渉さんに電話をしたら、彼らはOK」
「うわ、奇遇だね。あたし達も同じことを話していて。杏奈と木島くんか向島専務も入れて、海に行こうかって」
すると朱羽は複雑そうな顔をする。
「三上さんはいいとして、彼女の相手……その二択しかいないのか?」
やはり朱羽も、杏奈同様、そこを突っ込んでくる。
「一応は、デート形式にして、衣里にもカップルを自覚させようかなと」
「……なんだか異質なカップルだけど。まあ、渉さんがいるし、俺達が手に負えなくなっても、なんとかなるか」
「とりあえずは、土曜日に結城に告白させる! これが課題」
「……って、それを真下さんは?」
「受け入れろと言い聞かせた。そうじゃないと前に進めないし。ツンデレも困りものよね……」
……そんな話を、マンションについてからも朱羽と続けて、あたし達はどうすべきか話し合った。
そのおかげか妊娠のことを考えずにすんだまま、途中眠ってしまい、気づいたら金曜日の朝。
そして気づいてしまう。……今さらだけど。
「……あたし、海なんて入れるの!? しかも、ビキニタイプなんかの水着きたら、ぽっこりお腹がばれてしまう!」
それでなくても、衣里、杏奈、沙紀さんはナイスプロポーション。
そこにぽってりお腹のあたしが並んだら、それを皆に見られると思ったら……あたしはひとり青ざめた。
海を入るのはよそう。
とっても入りたいけど。
とっても皆で遊びたいけど。