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セイント・イリス ~淫辱の天使達~
第4章 友情の亀裂
 いくらセイント・イリスのリーダーと言えども1人の人間である。
 人間である以上我慢の限界と言う物がある、レッドはセイント・イリスのリーダーと言う責任を背負っていた為に自分自身の事を後回しにして来た。
 しかしそれは最早どうでも良い事だった。
「アンタ達がHだから……はああっ……アタシまでHになったんでしょ……あああっ! 本当は犯されたくて……ううっ……ヴァイスに負けたんじゃないのっ?ああああっ!」
「レッド酷いっ!あんっ…… 何でそんな事言うのぉ……はあああっ!」
「本当の事でしょ!アンタ達が足手まといだから……んんっ……こうなったんでしょ!」
「そ、そんなの関係……あっ……無いじゃない……むしろ被害者は私よ……はああ……レッドやみんなが弱いから……いけないんでしょ……あああっ!」
「違うもん! ボクは一生懸命……ああっ……やったもん……うう……悪いのは……はぁ……皆だもんっ!」
「人に責任を押し付けないでください……ああっ……敵に犯されて気持ち良くなってる貴女と……ああっ……同じにしないでぇ!」
「うるさい!Hっ!Hっ!アンタ達みんなHぃ――――っ!」
「お前らそんな事考えてたのか? 最低! 仲間なんか辞めてやるぅ!」
「嫌いっ!アンタ達みんな大っ嫌いよぉ―――っ!」
 誰が悪いかではない、しかしロクに思考の回らなくなった少女達は責任のなすりつけ合いを始めた。
 だがそれは同時に自分が1人の女として自覚した瞬間でもあった。
 仲間、正義、世界……果たすべき使命を全てを放りだした彼女達はたった今、身も心もヴァイスの性奴隷と化してしまった。
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