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第2章 天使達の散華

　ヴァイスの怪人は全て博士Ｇが作りだしている。
　博士Ｇの開発したＧ・プログレスに地球上の生物や異次元の生物の遺伝子を使って誕生する。
　だが生成時に戦艦の大量のエネルギーを使う為、生まれ出てくる怪人は常に１体だけだった。
「忌々しい、これと言うのも全て奴の責で……」
「それでもこの地球にやってくるだけの戦力を整えられたのです、今までの失敗をどうこう考えるより、いかにセイント・イリス達を捕える策を練るべきです」
「そんな悠長な事を言っている場合か、我々には『お方』を一刻も早く復活させねばならぬ義務があるのだ。それが長引くと言う事はお前の苦しみも長引く事になるのだぞ？」
　将軍ギアが言うと神官ロアは細い眉をヒクつかせた。
　その瞬間、部屋の中を険悪な空気が支配した。
　博士Ｇは２人の顔を見回すと両手を伸ばして仲裁した。
「まぁまぁ２人供……今までのデータも取ってあるのじゃ、それを元に今度こそ小娘供を我等の手中に収めるのじゃ」
　博士Ｇの言葉に将軍ギアと神官ロアは頷いた。

　
　それから２ヶ月後。
　試行錯誤の結果、ヴァイスは大規模なセイント・イリス捕獲作戦が実行した。
　ヴァイスは全世界のテレビやネットをジャックしてセイント・イリスに最終決戦の決闘状を叩きつけて来た。
　この挑発を罠と言う者もいたがセイント・イリス達は戦わなければならなかった。