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えっちな姉は俺の成長を喜んでいるらしい
第1章 始まりのバスタオル!!
それから数日が経った。
俺は水泳部の放課後練を終え、わが校の室内プールに誂えられた更衣室に入った。
更衣室では、既に引き上げていた同級生達が四人程集まって、ベンチに座りコソコソと話し合っていた。
「……何してんの?」
なにやら良からぬことをしている、ということは傍目でも分かる。
けれどやつらはそれを隠すことなく、むしろ待ってましたとばかりに俺に寄ってきた。
「矢作ー。おまえ、右と左ならどっち派?」
同級生のうち一人が、雑誌を差し出しながら訊ねてきた。
その雑誌を見ると、見開きのページの右側には黒髪の青色のビキニを着た女性が浜辺で寝そべっていて、左側には白い水着を着た茶髪の女性が壁によりかかっていた。
「……右?」
俺は一通り眺め回した後、短く答えた。
同級生達は「やっぱりー」だとか「えぇー」だとか言い合っている。
どうやら、票が2対2で割れていたらしい。
「なんで右なんだよ?」
一人が不満げに聞いてきた。
「右の方が肉厚だから」
俺はロッカーから制服を取り出しながら答えた。
「いや、顔なら左が……」
「茶髪は無いだろ」
「デブよりは貧乳のがマシ!」
更にやいのやいの言い合う同級生達。
「そういえば、矢作って姉貴いたよな? 5歳上? だったっけ」
俺が着替え終わったことを見計らうと、そのうち一人が俺に話題をふった。
「俺さ、入学式の時に見たんだけど、滅茶苦茶美人なの。なんだったらこの雑誌に出ててもおかしくないくらい……」
そこまで聞いた俺は、発言者の頭を全力で叩いた。
「人 の 姉 に な ん て こ と を 言 っ て る ん だ」
俺は極力、不快感を顔に出すようにした。
「いやいや、誉めてるんだって! そんな美人なねーちゃんがいて、羨ましい限りだよ」
「実際んとこどーなの? そんな美人な姉さんがいたら、女の理想高くなるだろ?」
好奇な目といやらしい言葉。
俺はそれに対して、内心で頭を抱えながら帰り支度を進めた。
「どんだけ素晴らしさを詰め込んだ女でも、姉貴ってだけでウザイもんだぞ? 他の姉貴いるやつにも聞いてみろよ。全員そう答えるから」
同級生達はまたもあーでもない、こーでもないと言い出し始めた。
俺はそれを背に、更衣室の扉へ向かった。
俺は水泳部の放課後練を終え、わが校の室内プールに誂えられた更衣室に入った。
更衣室では、既に引き上げていた同級生達が四人程集まって、ベンチに座りコソコソと話し合っていた。
「……何してんの?」
なにやら良からぬことをしている、ということは傍目でも分かる。
けれどやつらはそれを隠すことなく、むしろ待ってましたとばかりに俺に寄ってきた。
「矢作ー。おまえ、右と左ならどっち派?」
同級生のうち一人が、雑誌を差し出しながら訊ねてきた。
その雑誌を見ると、見開きのページの右側には黒髪の青色のビキニを着た女性が浜辺で寝そべっていて、左側には白い水着を着た茶髪の女性が壁によりかかっていた。
「……右?」
俺は一通り眺め回した後、短く答えた。
同級生達は「やっぱりー」だとか「えぇー」だとか言い合っている。
どうやら、票が2対2で割れていたらしい。
「なんで右なんだよ?」
一人が不満げに聞いてきた。
「右の方が肉厚だから」
俺はロッカーから制服を取り出しながら答えた。
「いや、顔なら左が……」
「茶髪は無いだろ」
「デブよりは貧乳のがマシ!」
更にやいのやいの言い合う同級生達。
「そういえば、矢作って姉貴いたよな? 5歳上? だったっけ」
俺が着替え終わったことを見計らうと、そのうち一人が俺に話題をふった。
「俺さ、入学式の時に見たんだけど、滅茶苦茶美人なの。なんだったらこの雑誌に出ててもおかしくないくらい……」
そこまで聞いた俺は、発言者の頭を全力で叩いた。
「人 の 姉 に な ん て こ と を 言 っ て る ん だ」
俺は極力、不快感を顔に出すようにした。
「いやいや、誉めてるんだって! そんな美人なねーちゃんがいて、羨ましい限りだよ」
「実際んとこどーなの? そんな美人な姉さんがいたら、女の理想高くなるだろ?」
好奇な目といやらしい言葉。
俺はそれに対して、内心で頭を抱えながら帰り支度を進めた。
「どんだけ素晴らしさを詰め込んだ女でも、姉貴ってだけでウザイもんだぞ? 他の姉貴いるやつにも聞いてみろよ。全員そう答えるから」
同級生達はまたもあーでもない、こーでもないと言い出し始めた。
俺はそれを背に、更衣室の扉へ向かった。