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えっちな姉は俺の成長を喜んでいるらしい
第6章 金髪美女の誘惑!!
書いておきたいことが沢山あると、ついつい肝心なことを書き漏らしてしまうのは悪い癖ですね。
ごめんなさいね。
帰る日は……』
この気取ったような、改まったような文章を書くのは母さんの方だ。
いやまて、そんなことよりも……。
(帰ってくる日付、今日じゃん!!!!)
俺は驚きやら焦りやら、そして嬉しさやらで反射的にソファーから立ち上がった。
あまりに突然のことに平静を失った俺は、リビングを右往左往する。
(待て待て待て! 心の準備が出来てないぞ! なんだよ身の回りの体裁を整えてって……!)
俺は何をどうするべきか分からなかったのだ。
冷静になって思い返すと、特に何かしなければならないことはなかったのではあるが……。
そんな時、玄関のチャイムの音がリビングに鳴り響いた。
も、もう来たのかよ!
と動揺してしまうけれど、出ないというわけにはいかないだろう。
俺は廊下を早足で渡った。
「は~い! 今出るよ!」
勇みすぎた俺は、慌てて玄関の扉を開けた。
その前にインターフォンで来客が誰かを確認することも忘れて。
扉を開けた俺。
その瞬間、俺はものすごい勢いで土間に体を叩きつけられた。
「ドホォッ!!」
体を打ち付ける痛みと腹に飛び込んできた衝撃に、変な叫び声が俺の口から吐き出された。
「あぁ、アナタがリュウイチくんね!! トッテモカワイイ!! タカシにソックリ!!」
土間に仰向けで倒れた俺の腹の上には、見馴れない金髪があった。
そのサラサラな金髪を有した頭は、俺の腹の中に顔をグリグリと埋めている。
「ちょっ……ムリ!! い、一端、一端離れて!!」
俺は胃袋を抉られるような感触が痛くて、その頭を引き剥がそうとその人物の肩を押した。
「何してるの?」
その声に、俺は頭だけを後ろへ回した。
そこにはリクルートスーツから私服のブラウスとスカートに着替えた姉貴が立っていた。
「ちょっと、助けて!! 急に!! 急に……!!」
俺はなりふり構っていられず、そんな姉貴に一身に懇願した。
「おお、さっそく仲良くなってくれたか。よかったよかった」
しかしそんな俺とは対照的な、のんびりとした声が玄関先から聞こえてきた。
「タカシ!! タカシが話してくれた通りです!! アナタによく似ていマスね!!」
しかし俺の苦しみは、その声によって救われたようだ。
俺は頭を起こして声がした方を見た。
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