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えっちな姉は俺の成長を喜んでいるらしい
第6章 金髪美女の誘惑!!
俺はついつい、おかしな敬語で喋ってしまう。
「それはね、彼女、あなたに会いたかったんですって」
答えたのは母さんだ。
「そう!! タカシにそっくりな子供がいると聞いて、是非会いたかったんデス!! そしたらまぁホントに似てる!! 驚きマシタ!!」
再びマリアーナさんは俺の肩に腕を回すと、きつく抱きしめた。
「あ、あの、ちょっと!!」
胸があたってます!! とは言えず、俺は腕を挟まんとする柔らかいものの感触にあたふたする。
香水の香りが俺の鼻腔をふんわりとくすぐり、マリアーナさんの魅力を焼き付ける。
「そういうことですから、彼女、ファッションショーが終わるまでここに泊まっていただきますからね」
「え!? なんでよ……!?」
「彼女たっての希望なの。日本ではどんな生活をしてるのか、興味があるんですって」
「は、はぁ……」
俺はニコニコと尚もしなだれかかるように俺に凭れるマリアーナさんを見下ろした。
その横顔は、最初の大人っぽい印象と比べると幼く見えた。
「さ、せっかくだから何か頼もうか。マリアーナちゃん、何か食べたいものはある?」
「タカシのオススメが食べたいです!!」
マリアーナさんは、片手を上げて父さんに答えた。
「そっか、じゃあお寿司にでもするかな。せっかく日本に来たんだしね」
そう言って父さんは、立ち上がって家電話の方に向かった。
「そうそう、それからね。お父さんとお母さん、この後一度会場のセッティングの進捗を見るために会場へ行くの。せっかくだから貴方達二人は、マリアーナちゃんと遊びに行きなさいよ」
母さんは俺達姉弟に向かって言った。
「は? いやちょっと待ってよ。いくらなんでも急すぎるだろ!? せめてそういうことは、あらかじめ言ってくれなきゃ」
「あら、どうせ予定らしい予定なんてないでしょ? それとも、デートの日程でも組んでたの?」
「いや、そういうわけじゃないけど……」
俺は渋々その言葉に従うしかなかった。
両親の唐突で強引なところは、俺は苦手にしているのである。
「リュウイチくん! 私、貴方と一緒に日本を観光したいデス。どこに行こうか、オススメを教えてくだサイ!」
マリアーナさんは、俺を輝きを湛えた瞳で見上げている。
うぅっ……そんな瞳で見られては、断るに断れない……。
「わ、分かった。分かったよ……姉貴は?」
「別にいいけど」
姉貴は素っ気なく答える。
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