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えっちな姉は俺の成長を喜んでいるらしい
第6章 金髪美女の誘惑!!
「ねぇ、リュウイチくん。私、日本語は喋れるんデスけど、読めはしないんデス。あの看板はなんて書いてあるんデスか?」
「え……とあれはデスネ……」
マリアーナは車窓を流れる景色のアレやコレやを、俺に訊ねてくる。
そしてそれに、ぎこちなく答える俺。
車内にいる人間の視線が、俺に集まっているのを感じているからだ。
その理由はの一つは、マリアーナの楽しそうな声が響いているからだろう。
しかし、もう一つ原因があるとも俺は思うのである。
今、俺の右側にはマリアーナが、そして左側には姉貴が座っているのである。
つまり俺は、両手に花というわけである。
姉貴が花などと、少なくとも俺はそう思いたくはないが、まぁそういうわけなのだ。
華やかな二人に挟まれる俺は、一体どういう人間だと思われているのだろうか……?
乗客からの視線が痛い……。
「リュウイチくんは、彼女とかいるんデスか?」
「いや、そういうのはいないかな……」
マリアーナは俺の腕に絡みつきながら、俺に色んなことを訊ねてくる。
俺はそれにしどろもどろと答える。
相変わらず腕にあたる柔らかい胸と、甘い香水の匂いで頭が熱でクラクラするのである。
ふと、俺はマリアーナさんの反対に座る姉貴を見やった。
姉貴は俺達から顔を背けるようにして、車窓を流れる景色を見つめていた。
あまり俺達のことには興味がないらしい。
俺は再びマリアーナに視線を戻した……はいいものの、マリアーナの服は中々に扇情的で、俺は視線のやり場に困っているのである。
マリアーナは黒いワンピースを着ている。
そのワンピースは胸元が大きく開いており、彼女の谷間がギリギリまで露になったいる。
そして短い丈のスカートからは、スラッとした太腿が伸びている。
……外国人のモデルはみんな、こんなにも大胆なのだろうか。
俺は沸き上がるものを感じつつ、電車が目的地へつくのを待ち続けた。


「人がいっぱいデスね~! 空港にいる時も思ったけど……」
マリアーナは目的地の最寄り駅から出ると、飛び上がらんばかりにはしゃいでいる。
「マリアーナ!! 道が分からなくなるから!! 落ち着いて!!」
俺は人混みに消えていきそうなマリアーナを精一杯追いかけた。
とりあえずマリアーナに落ち着いてもらい、最初の目的地である、商業施設内のブティックが軒を連ねるエリアに向かった。
……やっぱり俺には分からない世界だ。
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