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えっちな姉は俺の成長を喜んでいるらしい
第6章 金髪美女の誘惑!!
そしてそれを姉貴とマリアーナに渡すと、館内へ進みはじめた。
「わ~!! 綺麗デス!! やっぱり水族館は癒されマスね!! リュウイチくん!! イルカショーを見に行きまセンか?」
「ちょっと、マリアーナ!! 走らないで!! それにイルカショーまでにはまだ時間があるみたいだよ!!」
お盆休みの最中故に、水族館では沢山の人々(主に家族連れ)でごった返している。
俺達はその中を縫うようにして進む。
というか、マリアーナが軽やかに人混みの中を跳ねるのを、俺達が追うような形になっている。
そんな賑やかしい鬼ごっこをしているうちに、この水族館の目玉である、大きな水槽の前までやってきた。
どこかの海の珊瑚礁の環境を再現したという水槽の中には、色とりどりの魚が色とりどりの珊瑚の間をすいすいと泳いでいる。
水族館の青い空間は、青いライトが照らしてあるのか、それとも光の反射があれやこれやして青く輝いているのか、俺は考えたこともないし、これからも考えることはないだろう。
しかしこの青い空間は……なんというか……。
「リュウイチくん?」
「え? あっ……」
いつの間にかマリアーナの顔が、俺の目の前にまで近づいていた。
ぼんやり考え事をしていた俺は、それに驚いてしまった。
「リュウイチくん、ぼーっとしていますけど、もしかしてつまらないデスか? あまり水族館は好きではないデスか?」
「いやいや、そういうわけじゃないよ! ただ……」
「ただ?」
俺はその続きを言うのをためらってしまった。
目の前に立つマリアーナを見つめた。
幻想的な青い光と、まるで楽園のような珊瑚礁の海を背負うマリアーナは……。
「そ、そういえばマリアーナ、日本語上手だよね! やっぱり沢山勉強したの?」
俺は慌てて話題を切り替えた。
「実はデスね、この日のために一生懸命勉強したからデス!」
「勉強? モデルって、語学も必要なの?」
俺の問いに、マリアーナは頭を横に振った。
「いいえ、これは個人的に日本を知りたいと思ったからデスよ。タカシのドレスは、どれも綺麗なのデス。そんな素敵なものができた場所がどんな場所か、どうしても知りたかったのデス」
「へぇ……」
俺は目を輝かせて語るマリアーナ、そしてそんな彼女を虜にする父さんの作るドレスのことが、気になるはじめた。
ふと、マリアーナがふいに問うてきた。
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