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えっちな姉は俺の成長を喜んでいるらしい
第6章 金髪美女の誘惑!!
「私がどうして水族館が好きなのか、分かりマスか?」
「え? う~ん……。癒されるから?」
俺の貧弱な頭では、そう答えるのが精一杯だった。
その答えにマリアーナは、再びゆるゆると頭を横に振った。
「私、モデルになることが子供の頃からの夢だったのデス。まるで地上に憧れる人魚姫のように。だから水族館に来て、こうして海の中を眺めていると、その頃の夢へ向かうキモチが蘇ってくるのデス。……私は夢見る人魚姫だったということを、思い出せるのデス。少し、子供っぽい理由デスけど」
「人魚姫……」
俺はマリアーナの言葉を反芻した。
青い光と、たゆたう水。
その中に佇むマリアーナは、確かに絵本に出てくる人魚のお姫様のようで……。
「綺麗、だね……珊瑚の海も、マリアーナも」
最後の言葉は、ほんの少しぶっきらぼうになってしまった。
そもそも普段なら、こんな言葉は絶対に口にすることはないだろう。
しかし現にそれを口にすることができたのは、ひとえにマリアーナのその無為の明るさのため……と俺は思う。
俺の言葉を聞いたマリアーナは俺に振り返ると、驚いたように一瞬瞳を大きく見開いた。
そして徐々にその頬が緩んでいくのが分かった。
「ほ、本当ですか……? その……嬉しい……デス」
「そうかな……? モデルなら言われ慣れてるんじゃないの?」
「そうデスね、モデルは美しくいることが存在理由デスから……。だけどあなたに言われるのは、なんだか特別な気がしたのデス」
「特別?」
「……はい」
怪訝にマリアーナを見つめる俺。
俺を見つめるマリアーナの瞳は、微かに潤んでいるように見えた。
ふとその瞳が伏せられ、俺に向かって近づきはじめた。
そのマリアーナの唇はグロスの桃色で濡れていて、青く暗いこの場所でも際立っていた。
俺がその唇に吸い寄せられていくのは、俺達の間に流れているムードのせいであろうか。
俺自身、それに抗おうとは何故か思わなかった。
青の中にたゆたうマリアーナのことを、今このときばかりは何ものにも替えがたい、愛しいものだと思えてしまったのだ。
他の客の雑踏が、遠のいていく。
まるで今この場所には、俺とマリアーナしかいない……そんな錯覚を覚えた。
俺自身の心臓の音が、異様に大きく聞こえるだけだ。
俺はマリアーナと同じように瞳を伏せ、その唇に……。
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