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えっちな姉は俺の成長を喜んでいるらしい
第6章 金髪美女の誘惑!!
翌日、俺はリビングで目を覚ました。
自分の部屋から逃げ出して、そのままここで眠ってしまったらしい。
しばらく俺はカーテンから降り注ぐ朝日の中で、ぼんやりとしていた。
それを断ち切ったのは、母さんの声であった。
「あら、どうしたのこんなところで?」
「……なんでもない、ちょっと早起きしちゃったから」
俺はそう言って立ち上がる。
「そう……なら朝ごはんを作るの、手伝ってちょうだいな。できるだけ早めに家を出たいの」
「え、いいよ。俺が作るって」
俺は母さんの後を追って、キッチンに入る。
「いいのよ。たまにはお母さんらしいことをさせなさい」
母さんはそう言いながら、冷蔵庫の中からテキパキと食材を取り出す。
俺はその様子に、はぁ、と返事をして食器の準備を始める。
その声はそれからしばらくして、俺がスープをかき混ぜている時に聞こえてきた。
「う~ん! いい匂いデス!」
俺はマリアーナの明るい声に、ビクッと体を震わせた。
顔が一気に熱くなるのを感じる。
「あら、マリアーナ。おはよう」
「おはようございマス、ユリエ。美味しそうな目玉焼きデスね!」
「あらぁ、ありがとう! なんなら少し味見してみる?」
母さんとマリアーナが元気よく挨拶を交わしている。
マリアーナは今、ごく普通の部屋着を着ている。
しかしベビードール姿の彼女が脳裏に焼き付いた俺は、彼女を直視することなど不可能なことであった。
「リュウイチくん、そっちのスープはコンソメですね?」
そんなことを考えているうちに、マリアーナが俺の肩に顎を乗せ、俺の手元を見下ろしはじめた。
緊張やら焦りやら様々な感情で、俺の体はガチガチに強ばる。
「う……うん……」
俺はそれを悟られないように、俯きながらスープをかき混ぜ続ける。
「あらやだっ! 隆一ったら、マリアーナに照れているのね」
母ちゃんはおどけたように、俺をからかう。
違う! そうじゃなくて!
と否定したいものの、否定したところでその本当の理由が言えるわけもなく……。
そこは母親の慧眼というべきか、悟られたくないことほど悟られてしまうのである。
俺は変な緊張を抱えながら、その後も朝食の準備を続けた。
「今日はね、モデルさん達とドレスの調整をするの。だから今日はあなた達二人はお留守番なの。二人でできるかしら」
「二人でできるも何も……いつも母さん達は家を開けてるだろ」
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