この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
えっちな姉は俺の成長を喜んでいるらしい
第7章 男の手に堕ちて
俺は下駄箱の中に、一枚の封筒が入ってることに気がついた。
俺は何とはなしにその封筒を手に取ると、中身を改めようとその中を覗いた。
その時、すぐ近くで俺を呼ぶ声が聞こえた。
「あ、矢作~。ちょっといい?」
振り返ると、同学年の水泳部のマネージャーの女子が二人、下駄箱越しにこちらに手招きをしていた。
「何?」
俺は封筒を鞄の中にしまうと、そちらの方へ足を運んだ。
「ねぇ、東堂ちゃんのことさ、何か聞いてない?」
「え?」
俺は彼女の漠然とした質問に、小首を傾げた。
二人は一度顔を見合わせると、再び俺に向き直る。
「東堂ちゃん、しばらく部活動に顔出せないんだって。でも理由は教えてくれなかったんだよね。もし何か知ってたら教えてくれない?」
俺は質問の意味に合点が行くも、それ以上に何と答えればいいのか分からなかったのだ。
彼女達は、東堂が俺に告白したことを知っているのだろうか。
いや、そもそもそんな質問をわざわざ俺にしてきたのだから、東堂と俺の間に何かしらあったことは知っているのだろう。
しかしもし、そうではなかったら……ということを考えると……。
「いや、ごめん……分からないわ……何か思い出したら、また改めて言うから」
彼女のプライバシーに関わることだから、俺は東堂に告白されたことを伏せた。
二人はそれを聞くと再び顔を見合わせ、俺に礼を言いながら去っていった。
俺はモヤモヤとしたものを抱きながら、それを見送った。
今更になって、東堂に告白されたことを言わなくてもよかったのか、迷っているのだ。
もしも東堂が重大な悩みを抱えているのなら、言った方が彼女の力になったかもしれない。
しかし彼女の悩みが何なのか、そもそも部活動に顔を出さない理由は彼女が悩みを抱えているからなのか、それが分からない以上、事を荒立てたり彼女の秘密を晒すのはよくないのかもしれない。
俺は改めてそう考えると、学校の室内プールへ向かった。
そんな俺は、鞄の中にしまった謎の封筒のことなど、すっかり忘れていたのだった。
/113ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ