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えっちな姉は俺の成長を喜んでいるらしい
第7章 男の手に堕ちて
スミレはバスに乗った。
車窓から弟がコンビニに入っていくのが見えている。
それを眺めながら、彼女は深くため息を吐いた。
そのままバスは、彼女の住む家の最寄りのバス停へと走る。
そのバス停へ到着するアナウンスが聞こえると、スミレは降車ボタンを押す。
それは、バス停からいくらか歩き出した時に聞こえてきた。
「あ、あの……」
震えるような、か細い声がスミレの鼓膜に届く。
それと同時に、彼女の肩を恐る恐る叩く手がスミレを呼び止めた。
スミレはその人物に振り返ると、怪訝そうに眉を寄せた。
知り合いではないが、どこかで見た顔であったからだ。
「矢作先輩の、お姉さんでしたよね……?」
その人物の言葉に、スミレはあぁと合点がいった。
確か、弟の弁当を届けに行った時に……。
しかしスミレには、まだ分からないことがあった。
その人物が、真っ白な、はりつめたような表情をしていたことだ。
なぜ彼女は、そんな表情で自分を呼び止めたのだろうか……?
それはすぐに、スミレにも知ることとなった。
彼女は鞄の中から、1枚の封筒を取り出した。
「あの、これ……」
震える手で、封筒をスミレに差し出す。
スミレはその封筒の中身を改めた。
その瞬間、彼女の表情から色が失われた。


別に、本当に何か買いたいものがあったわけじゃないのである。
そのため俺はコンビニで適当に目についたスポーツドリンクを買うと、すぐにコンビニを出た。
俺は姉貴が乗ったと思われるバスの、一本後に乗った。
それをチビりチビりと飲みながら、家の最寄りのバス停に着くのを待った。
そして俺を乗せたバスは、俺が降りる予定のバス停に着いた。
バスから降りた俺は、ふと道の先に姉貴と東堂が道端で何か会話しているのを見つけた。
不可思議な取り合わせに、俺はそれを理解するのに幾ばくかの時間を要してしまった。
まずはじめに、俺に気がついたのは姉貴であった。
次にそんな姉貴の異変に気がついた東堂が、俺のいる方へ振り返る。
そんな東堂の顔は色を失ったように青白く、暗い表情だった。
「何、してんの?」
俺はただならぬ雰囲気を感じながらも、恐る恐る二人に声をかけた。
「……矢作先輩、あ、あの」
明らかに動揺しながら俺に声をかける東堂。
しかしそれを制したのは姉貴であった。
「ごめんなさいね。おかしなことに巻き込んでしまって。後は私達の問題だから」
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