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えっちな姉は俺の成長を喜んでいるらしい
第8章 君を追って!!
佐久間の苛立ちは、最早自分では隠せないほどにまで膨らんだ。
佐久間は再びスミレの黒髪を掴むと、強引に彼女の上半身を起こした。
そして彼女のギャグボールを外すと、自身のものを彼女の前に差し出した。
「くわえろ」
スミレは沈んだ瞳のまま、機械的にそれの尖端を舌で触れた。
まだ先程の行為で付着した愛液と、佐久間が放った白濁が残っている。
それの臭いはスミレを不快にさせる。
けれどもう、彼女の心は抵抗することを諦めていた。
そんな彼女の心の中に、自分が一番に想っている相手のことが浮かんでいた。
(隆一……)
その相手の名前を呼ぶことは叶わず、ただ彼女の喉の奥で泡沫となって消えた。



俺は自分の部屋のベッドで目を覚ました。
……なんだか、もう何もかも億劫だ。
俺はベッドから降りると、とりあえずダイニングへ向かった。
本来なら今日は、姉貴が食事当番のはずであった。
無論、その姉貴は俺の知らないどこか遠くの場所に連れていかれたわけだが。
俺は保存用に買ってあったカップ麺に、ポットからお湯を注いだ。
カップ麺が出来上がるのを待つ間、ぼんやりと何も映っていないテレビの画面を眺めていた。
一体、俺はどうすればいいのか。
どうしようも何も、できることなんてないのだが。
俺の脳裏には、佐久間駿に肩を抱かれて車へ乗り込む姉貴の姿がこびりついていた。
そもそもあの時俺は、どうしていればよかっただろうか。
そう考えても、答えは見つからなかった。
ひたすら静かな部屋で、俺は無為な時間を過ごした。
(部活、休もうかな)
俺はごく自然にそう考えてスマホに手を伸ばした。
きっと今行ったとしても、全くと身が入らないと思う。
それに、こんな暗い気持ちで友人達の前に姿を出せば、確実に心配させるか不審がられるかのどちらかだ。
しかしそれなら、いつからなら行ってもいいのだろうか?
明日にはまた普通に生活できるのだろうか。
いや無理だ。
それなら明後日? 明々後日?
いつと終わらない無限地獄にいるような気分だ。
俺はカップ麺を食べ終えると、メッセージアプリを起動させた。
その時、玄関のチャイムが鳴った。
俺は何を考えるでもなく、インターホンの受話器を取って玄関の景色を移す画面を覗いた。
「……東堂?」
俺はそこにいた、以外な人物の名前を呼んだ。
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