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えっちな姉は俺の成長を喜んでいるらしい
第8章 君を追って!!
『もしもし? どうしたの、突然』
その人の、少しくぐもった声が聞こえてきた。
「村田……樹さんですか? 俺、矢作スミレの弟の矢作隆一です」
俺はその人の名前を呼んだ。
村田樹さん。
姉貴と同じ大学の同じゼミに通っている人だ。
俺はこの人に一度だけ会ったことがある。
姉貴と駅で並んで歩いている時だ。
姉貴の交遊関係で、俺が唯一知っている人はこの人なのである。
電話の向こうで村田さんが、息を呑んだ音が聞こえた。
「伺いたいことがあってお電話しました。……姉貴と、佐久間駿って人のことなんですけど」
『え? 佐久間さん?』
村田さんの声に、僅かに嫌悪感が混ざった。
『……分かった。何があったか、詳しく教えて』
俺は村田さんに、事の次第を全て話した。
その人の、少しくぐもった声が聞こえてきた。
「村田……樹さんですか? 俺、矢作スミレの弟の矢作隆一です」
俺はその人の名前を呼んだ。
村田樹さん。
姉貴と同じ大学の同じゼミに通っている人だ。
俺はこの人に一度だけ会ったことがある。
姉貴と駅で並んで歩いている時だ。
姉貴の交遊関係で、俺が唯一知っている人はこの人なのである。
電話の向こうで村田さんが、息を呑んだ音が聞こえた。
「伺いたいことがあってお電話しました。……姉貴と、佐久間駿って人のことなんですけど」
『え? 佐久間さん?』
村田さんの声に、僅かに嫌悪感が混ざった。
『……分かった。何があったか、詳しく教えて』
俺は村田さんに、事の次第を全て話した。