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えっちな姉は俺の成長を喜んでいるらしい
第9章 繋がって!!
俺はダメ元で姉貴を呼んだ。
極小さな声で呼んだつもりだったけれど、寒々しさすら覚える室内によく響いた。
その直後、どこからか多きな音が聞こえてきた。
多分、ノックのような……何かを何度も叩きつける音である。
俺は急いでその音がした場所に駆けつけた。
そこは寝室であった。
ダブルベッドが鎮座しており、やはり生活感を感じられないほどにきっちりと整頓されている。
音は寝室のクローゼットからしている。
俺はすぐにその中を開けた。
「あ……姉貴!!」
そこには、下着姿で腕を拘束された姉貴がいた。
口にはギャグボールがつけられていて、姉貴はその隙間から何かを必死に訴えていた。
俺はそれを外して姉貴の口を自由にした。
その瞬間、姉貴は噛みつくように叫んだ。
「あんた、何でこんなところにいるの!? 帰りなさい!!」
取り乱す姉貴に、俺は気圧されてしまった。
こんな姉貴、見たことがなかったからだ。
けれど俺も、ここで姉貴を置いて帰ることなどできない。
「助けにきたんだよ! こんなところ、いつまでもいるべきじゃないだろ? だから一緒に帰るんだ」
姉貴の腕の拘束を解きながら答えた。
「……でも、そんなことをしたら佐久間が大人しくしているはずはないでしょう!? そしたら私だけじゃない、あんたにだって危害が及ぶかもしれないのよ!?」
姉貴の言葉に、拘束を解く手が止まった。
「だから、さっさと帰りなさい。またいつ佐久間が帰ってくるか……」
「それは俺も、同じように思ってるから」
「……え?」
姉貴は俺の言葉に、怪訝そうな眼を向けた。
「俺も、佐久間先生に……いや、誰にだって姉貴が傷つけられるのは嫌だから。もし誰かが姉貴を傷つけようとしたら、俺は真っ向から戦うつもりだよ。できることは少ないだろうけど、少ない中で一生懸命さ」
俺は姉貴に微笑んだ。
その微笑みはどんな形をしているか、自分では分からないけれど、それでも姉貴の強張った体を解く程度の効果はあったらしい。
「だけどあの写真が公になったら……あんたが……」
その言葉に、今度はムッとした。
「俺のためにこんなことをしてるっていうなら、それは余計なお世話だ。俺は姉貴が、その……傷つく方が嫌だから……さっきも言ったけど……」
言ってる内に、だんだん恥ずかしくなってきた。
そのため最後の方はゴニョゴニョと小声になってしまった。
「隆一……」
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