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えっちな姉は俺の成長を喜んでいるらしい
第9章 繋がって!!
そう言うと佐久間先生は、寝室から出て手に何かを持って戻ってきた。
「ほら」
そしてそれを、俺の方に投げて寄越した。
俺はそれを辛うじて受け止めると、自分の手の中を改めた。
そこには、USBメモリがあった。
「その中に写真が入ってる。……好きにしろ」
「え……?」
俺は先生の真意が分からず、眉を寄せた。
「なんか、飽きてきちゃった。別に君たちに固執して無駄な時間を過ごさなきゃいけない理由もないし。……早いところ、僕の前から消えて。姉弟同士なんて、気持ち悪いものはもう見たくない」
佐久間先生は俺達に背を向けてそう言いきった。
そしてどこか別の部屋へと引き上げていってしまった。
「……」
佐久間先生の閉じた扉の音を聞きながら、俺達はお互いに顔を見合わせた。
ふと、姉貴はさっきまで俺が入っていたクローゼットの中に手を伸ばした。
その中には、姉貴が佐久間先生に連れ拐われた時に来ていた服が入っていた。
姉貴はそれを着ると、俺に振り返った。
「……帰ろうか」
その笑顔は、今まで見たことがないような晴れ晴れとした笑顔だった。
そして多分、俺も同じような表情をしているに違いない。

俺達が家に着く頃には、すっかり夜も更けていた。
「姉貴、その……本当に大丈夫か……?」
「? 何が?」
俺はリビングの電気をつけながら、ソファーに座る姉貴の背中を見ながら言った。
俺達以外の人間がいなくなったことを認識すると、俺は姉貴の背中に尋ねた。
そんな俺に振り返った姉貴は、キョトンとしている。
「いや、ほら……何て言うか……悪いようにされてたんならさ……。なんか怪我とか……えぇっと……」
煮え切らない俺の態度に、姉貴は小首を傾げている。
しかしすぐにそれに思い至り、あぁ、と声を上げた。
「別に、無理に犯されてはいない」
「……!?」
あまりにさらりと言われたことに、俺はとんでもなく動揺した。
しかしその言葉にどこかホッとしたというのもまた事実である。
「何故か私には、体を触るだけだった。度々色んな女の子を部屋に連れ込んでは、事に耽ってはいたけど」
「は、はぁ……」
何だか、平気そう? それとも強がっているだけか? 俺はいまいち判断が付かず、返す言葉が見つからない。
「本当に、何故手を出さなかったんだろうな。何のために私を誘い出したのか……」
「う~ん」
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