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妖艶な彼女
第3章 淫魔の誘惑
ホテルのエントランスは、ラブホとは思えないほどきれいだった。


だけど、部屋を選ぶパネルがあることや、受付が顔を見れないようになっているところはいかにもラブホという感じだ。


「どれにしようかな・・・」


玲奈は、パネルの一覧を見つめると、あまり派手ではない、シンプルな部屋を選んだ。


回転ベッドや全面ガラス張り、ブルーライトの塗装がされている部屋を選ばなくてよかったと思った。


そんなところじゃ余計落ち着かない。


・・・こんなところじゃ、落ち着くも何もないか。


「おい、ほんとにここでいいのか?」


「お金の心配?」


的外れな答えに戸惑ってしまった。


「そんなんじゃ・・・」


「大丈夫よ。」


そう言うと玲奈は、俺に耳打ちした。


「お金なんて取られないから」


と・・・・・・。
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