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妖艶な彼女
第3章 淫魔の誘惑
それでも、俺は意識を失うことは無かった。


意識を失ったら殺される。


快感に飲まれる中でそれをずっと繰り返して耐えた。


「すごい・・・力が出てくる。」


玲奈は、少し肩で息をしながら、青白く光る自分の両手を見つめた。



「将悟の精力すごいね。こんなの初めて・・・。」


玲奈は、右手の人差し指を左右に振った。


すると、破れていた俺の服は元に戻った。


快感の拷問から解放され、俺は安どの表情を見せた。


だが、拘束はいまだに解放されなかった。


玲奈は、コルセットに胸をしまうと仰向けの俺の隣に腰かけた。


「将悟が二回耐えたご褒美に私たちについて教えてあげる。」


垂れた黒い髪を耳に右手で掛け、俺の方へ顔を向けた。


そして、語り始めた。


「私たちサキュバスは、人間の精力を吸い取ることで、命と力を維持しているの。」


「だから、殺したのか?!」


「殺す??」


ポカンとした表情をし、俺もその言葉に驚きを隠せなかった。


金曜日のあのおやじは、白目を向いて倒れた。


玲奈に殺されたと俺はずっと思っていた。


違うのか!?


俺はさらに玲奈に迫った。









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