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妖艶な彼女
第3章 淫魔の誘惑
「さっき、俺も殺すって言ってただろ!?」


「あはは、だまされた?結構、うまかったでしょ?」


また、ニヤリと笑った。


「公園で誰か死んだっていうニュースあった?あの人はちゃんと生きてるわよ。」


確かにそんなニュースは無かった。゛玲奈は人を殺していない″そう分かっただけで少し安心した。


だが、好きな人のあんな姿を見てしまったショックは残る。


玲奈は説明を続けた。


「サキュバスの中には、命まで奪うやつらもいるけど・・・私は奪ったことは無い。意識を失わせて、記憶を無くしてそれで終わりよ。ただ・・・。」


はぁーとため息を吐いた。


「それだと、なかなかお腹いっぱいにならなくて…。」


「お腹??」


16歳になった時に両親から自分たちがサキュバスであることを知らされたこと。


それまでは両親と兄の4人で、普通に暮らしていたため、最初は受け入れがたいことだったが、日に日に強まる精液への食欲に耐えられなくなったこと。


精液からエネルギーを摂取しなければ、1週間で倒れてしまうこと。


男の精力が弱かったり、命を奪わないという条件のもとだと、なかなかお腹が満たされず、1週間に何回も精液を取りに行かなければならないこと。



を、玲奈は話した。
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