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妖艶な彼女
第4章 淫魔の目覚め
兄は、佑真に近づき顔に手を当てると、面白がるように言った。


「玲奈、お前吸いすぎだって!死んじまうぞ(笑)」


「えっ???」


「ほら!呼吸も浅いし。」


「ど、どうしよう??」


焦りが増した。殺す気なんて全然なかった。


エネルギーが満ちる快感に夢中になって・・・。


「どうしたらいいの?お兄ちゃん!」


「精気を彼に戻すしかないな。」


「それってどうしたら??」


「簡単なことだよ。彼にキスをして、ふーと空気を吐くように、吸い取った精気を送るんだ。」


精気を送る??


「ほら、早くしないと死んじゃうぞ(笑)」


私は、佑真にキスをして、ふーと人工呼吸のように息を送った。


満たされたお腹が少し減ったような感じがした。


佑真は目覚めないままだったが、顔色が戻って、呼吸も深く安定してきた。


もう大丈夫という兄の言葉に、胸を撫でおろした。





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