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妖艶な彼女
第4章 淫魔の目覚め
「玲奈が今後セフレにする予定がないんだったら、記憶消して、公園のベンチにでも寝かせておけば?」


公園か・・・。それはなんだか申し訳が無い気がした。


一応、私の初めてを奪ってくれた人だし、空腹も満たしてくれた。


このまま、寒い空の下に放置するのも・・・気が進まない。


「朝まで一緒にいるよ・・・。」


「そう?玲奈がそれでいいならいいけど・・・恋には落ちるなよ。」


「それは平気。」


体を重ねはしたが、佑真に対して恋心を抱くことは無かったし、今日限りだと思ってたから。


「なら、安心した。サキュバスの恋なんて、実るわけがないんだから。」


そう言う兄の顔は、どこか寂し気な感じがした。


「俺はそろそろ帰ろうかな。」


「ありがとう、お兄ちゃん。おかげで助かったよ。」


いきなり来た時はびっくりしたけど、兄のおかげで、佑真も救われた。


兄は翼を出すと、空間に切れ目を作り、じゃあねと言って中に入った。


「あっ待って!!記憶ってどうやって消すの??」


それをまだ聞いてなかったと、兄を引き留めた。


兄は振り向いて言った。


「サヨナラと言って、額にキスをするんだよ。」


「結構キザだね。」


兄は、ニヤリとして言った。


「まぁ、サキュバスだからね。」


と・・・・・・・・。
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