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ふたりの女上司、母も美少女も。
第5章 第五章 最期は淫フェルノ
「元気だった?」
そう囁かれて、返す言葉を探すほど僕は動揺していた。立ち尽くしていると彼女は僕の肩に腕を絡めて優しく抱擁してくれる。
「今日はお話だけ…それでもいい?」
その囁きにコクリと頷くしかできない。
「どうぞ、こちらに来て…」
そう言うと僕の手を引いて部屋の奥に導かれた。

通されたリビングはミユに聞いていた通り吹き抜けで、視界に入るスペースは全面ガラス張り、市街地と海がパノラマでキラキラ輝いて広がる。壁に男と女が抱き合ったクリムトの「接吻」のレプリカが飾ってある。金色に輝く有名な絵だ。
「どうぞ…掛けて…」
促されてブラウンの革張りソファーに深く腰掛ける。ほどなくしてコーヒーを手に新垣さんが僕の斜め前に座った。輝くような白い肌の、亜麻色の髪の、甘く蕩けそうな唇の極上の女性だったのかと再認識させられる。スリットから覗く太股にストッキングのガーターベルトが食い込んで艶かしい。
「新垣さん…今、幸せですか?」
「えっ?どうしたの突然…考えた事もないわ…」
「今、貴女が幸せだったら僕は満足なんです」
自分自身でもなんでこんな質問をしてしまったのか、わからずに想いを伝えていた。
「そう…目的が明確にできて、不必要な事が目に耳に入らなくなってきてるから…以前に比べたら幸せなのかもしれないわね…」
「そうなんだ…」

密閉度の高い部屋に微かにエアコンの音が聞こえる。
「メールありがとう…聞きたい事…聞いてもらいたい事が色々あるの…」
そう言って僕を射抜くように見つめる。ノーブルな瞳に吸い込まれてしまいそうだ。
「わかりました…じゃあ最初に…新会社設立の動きがあるんですか?」
「ええ…それは事実よ…。山崎とNJPの広瀬社長は学生時代からの腐れ縁で切っても切れない仲なの…でも市長が井川さんの事を快く思ってないの。広瀬社長もよくここで、このままだと会社を乗っ取られてしまうぞって市長に言われているの…」
それは事実だろう。誰の目にも明白な事だ。
「そこで例のカスタマーセンターをNJP資本の別会社として設立して私を代表にする事で話が進んでいるの…」
「なるほど…」
「会社が一度立ち上がってしまえば、例えば市長が変わったとしても業績さえキチンと上げていれば継続していけるわ!」

これは女と女の戦争だ…。
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