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愛欲の部屋
第2章 始まりのアナル
 何度も何度も陵辱され、レイプショーや浣腸ショーに出ていながら、私はアナルだけは処女だった。
 アナルは性器じゃないし、使う理由がない。
 幸いなことに、アナルに関心のある相手もいなかった。
 浣腸されても、それは屈辱感を味わいたいだけで、それそのものの快楽はなかった。
 アナルセックスなど、男女でなぜそんなことをする必要があるのか、さっぱり理解不能だった。
 あの日までは……
 その日、振込先にしていた銀行の残高を確認して驚嘆した。
 何千万という金額に私は舞い上がり、ネットで男を買った。
 アキラという、うさんくさいイケメンだった。
 けれど、ベッドのテクニックは最高だった。
 唇が、舌が、指が、そして男性自身が、私を悦ばせるためだけにあるようだった。
 私はアキラに溺れ、アナルを犯された。
 アナルに溺れた。
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