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愛欲の部屋
第1章 プロローグ

高二の春、淡い恋が実った。
思いを打ち明けられ、応じた。
今思えば陳腐だけれど、音楽準備室で抱き合い、キスした。
頭がクラクラして、浣腸や鞭のことなんか、吹っ飛んだ。
これ以上良いことがあるはずがないと思った。
キスして舌を絡め合うとき、私は密かに逝っていた。
そして感じていた。
彼のそこが硬くなっているのを。
棒のようになったそれが、わざと私に押しつけられているのを。
私はそれをしゃぶりたかった。
ではない。
無理矢理、口に入れられたかった。
髪をひっつかんで、屹立したそれを、無理矢理。
私はそれに舌を這わせ、全てを飲み込む。
でも、現実の私は硬くなった彼のものをそっと遠ざけるだけだった。
そして一人になるとネットで「フェラチオ」を検索し、動画を観ながら……
今思えば可愛いものだ。
この彼とはすぐに別れた。
けれど、男との肉体的な触れあいは、私に後戻り出来ないものを残した。
男無しではいられないようになった。
誰かに抱かれていたい……
抱かれているときの安心感は何ものにも代えがたかった。
浣腸や鞭なんかどうでもよくなった。
ただ、抱かれていたい。
SMなど、一時の病いに過ぎなかった。
耳年増な処女の世迷い言に過ぎなかったのだ。
と、思っていた。
けれど、それは甘かった。
親友のミキの恐ろしい誘いで、私はそのことを思い知らされた。
思いを打ち明けられ、応じた。
今思えば陳腐だけれど、音楽準備室で抱き合い、キスした。
頭がクラクラして、浣腸や鞭のことなんか、吹っ飛んだ。
これ以上良いことがあるはずがないと思った。
キスして舌を絡め合うとき、私は密かに逝っていた。
そして感じていた。
彼のそこが硬くなっているのを。
棒のようになったそれが、わざと私に押しつけられているのを。
私はそれをしゃぶりたかった。
ではない。
無理矢理、口に入れられたかった。
髪をひっつかんで、屹立したそれを、無理矢理。
私はそれに舌を這わせ、全てを飲み込む。
でも、現実の私は硬くなった彼のものをそっと遠ざけるだけだった。
そして一人になるとネットで「フェラチオ」を検索し、動画を観ながら……
今思えば可愛いものだ。
この彼とはすぐに別れた。
けれど、男との肉体的な触れあいは、私に後戻り出来ないものを残した。
男無しではいられないようになった。
誰かに抱かれていたい……
抱かれているときの安心感は何ものにも代えがたかった。
浣腸や鞭なんかどうでもよくなった。
ただ、抱かれていたい。
SMなど、一時の病いに過ぎなかった。
耳年増な処女の世迷い言に過ぎなかったのだ。
と、思っていた。
けれど、それは甘かった。
親友のミキの恐ろしい誘いで、私はそのことを思い知らされた。

