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第1章 プロローグ

　そして私は、心の奥底で犯された。
　見られる、という快楽を、鏡のように知ってしまった。
　見られなければ感じない人たちと同化してしまったのだ。
　見られたい、と思った。
　そして、絡み合う男女の前で、胸を揉み、スカートの中へ手を……
　自然に声が出た。
　ソファを転がり落ち、あられもない格好で、自らを犯した。
　男が、女が、私を見ていた。
　私を見ながら声を上げ、快楽にふけっていた。
　私は逝った。
　信じられないほど深く。
　何度も、何度も。
　そして初めて……
　漏らした。