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青い残り火
第11章 第11章
新学期早々一馬は寝坊した。起きた時には八時半を回っていて、ダイニングのテーブルには冷えた目玉焼きと堅くなったトーストが残されていた。

「起こせよ……」

既に出勤した母親に文句を言い、寝惚けた顔で手洗いを済ませる。
学校へは頭痛で病院に行くと連絡し、診察が終わり次第登校する旨を伝えた。仮病でもなんでも、電話一本で焦りからは解放される。トーストをひと口かじり、オレンジジュースを喉に流し込んだ後、彼はのろのろと制服に着替え、携帯電話とリュックを掴んで家を出た。

セミの声が今年の夏の長さを思わせ、うんざりしながら額の汗を拭う。
三島と西崎の関係を知ってから、彼は部活に行くをやめ、夏休み最後のミーティングにも参加しなかった。渋谷に食事に誘われても、ありもしない課題を理由にして断った。
身体が重く、ため息ばかりの日々だった。芽衣からの連絡が無い事は、せめてもの慰めだった。


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