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第2章 見せ物
 この男のセックスの上手さは超絶的だった。
 何人もの男を知った今になっても思う。
 本当に常識を逸していた。
 一時間入れっぱなし、突きっぱなしで、これが何クールも繰り返される。
 毎週土曜日は、文字通り朝から晩までホテルでやり通しだった。
 私はもう、まな板の上の鯉状態で、突かれるまま、転がされるまま、上になったり下になったり、寝転んだり、立ったり、舐められたり、舐めたり、猛烈な量の汗をかきながら、絶頂を訴えて叫びまくった。
 騎乗位でクリをいじられると、もう、発狂したようにイキまくり、私の中の鉄の棒を色々な角度から子宮に押し当ててその感触を貪った。
 いや、そんな意識は無かった。
 単に流れにまかせて快楽を貪っただけ。
 だけど、男には周到な計画があって、私を悦ばせてくれたのだと思う。
 だから、帰りに「お小遣い」としてくれる三万円も、申し訳ないな、という気持ちだった。
 だって、楽しんでいたのは私だから。
 男はずっと無表情で、この行為を楽しんでいるのかどうかさえ分からなかった。
 私の中でイッタことは一度もない。
 その時が来たら、私に手でイカすのだった。
 私はそれを口で受け止め、吸う。
 最後の一滴まで。
 そして飲む。
 こんな関係が高校を卒業するまで続いた。
 
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