この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
第3章 泥沼
 男のモノが勃たなくなった。
 どれだけ舐めても、ローションで揉んでも、どうしようもない。
 聞けば、来週までに300万用意できなければ破産で、自殺するしかないという。
「これまでありがとう」
 などと、涙目で言う。
「奥様とお子さんはどうするの?」
 そう聞くと、号泣して、
「一緒に死んで貰うしか……ない」
 私はなぜか、奥様への恩返しのような気になって、女の子の高給バイト誌を取り寄せ、片っ端から電話をかけた。
 300万前借りさせてくれるところを探して。
 あっけなく、四件目で見つかった。
 それも、男のオナニーをただ観るだけという楽な仕事だった。
 風俗という特別の意識もなく、普通のバイト感覚で、私は大学の授業の合間、男のオナニーを見続けた。
 二月で前借りはなくなり、もう辞めようと思っていた矢先、また男から、今度は400万無心された。
 バイト先の店長から、その男は捨てた方が良いと言われていたけれど、出来なかった。
 けれど、離婚して独り身になったと聞いて、なぜか踏ん切りが付いた。
 もう後ろめたく思うことはないのだ、と。
「結婚してくれ」という一言で、スーッと醒めた。
 女子校生に月十数万も払ってセックスにふけるような男だ。
 ろくなヤツじゃない。
 結婚なんて冗談じゃない。
 さて、こんなバイトなんか辞めようと思ったけれど、店長に引き留められた。
 なじみの客が何十人も出来ていれば当然だろう。
 私の源氏名は「みかん」で、別名「焦らしのみかん」「寸止めみかん」と呼ばれ、絶妙の「まだダメ」「もっと見せて」の合いの手が好評らしかった。
 と言うのは表向き。
 もっと別の、男の脳を痺れさせる絶妙のサービスをやっていたのだった。
 
/24ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ